古くから日本人に牡丹肉として親しまれてきたイノシシ肉。
家畜種である豚肉に比べて、脂身にしつこさがなく、
自然のなかで育成されたたくましさから、ビタミンやミネラルも豊富です。
肋肉/バラ
あばら骨周囲の部位をバラ肉と言います。
切り口が、肉の赤と脂身の白がミルフィーユ上に重なって見えるのが特徴です。
すき焼き、煮物、鍋、焼きものに。長崎名物「東坡煮(豚の角煮)」に、
イノシシ肉を使って「猪の角煮」にするのも美味しいです。
背肉/ロース
背中の部分の上等なお肉です。
特に、冬のメスのロースは、甘みのある脂が厚くついて人気です。
カツフライやステーキ、揚げものや焼きものに。
骨付き背肉/トマホーク
ジビエらしいワイルドさを楽しめるのが骨付きロース肉。
イベントやバーベキューにもってこいです。
焼いて、バリバリ食べてみましょう。
腿肉/モモ
後ろ脚の部位です。煮込み料理によく使われます。
シンタマ、ソトモモ、ウチモモなどに分かれ、
ソトモモはきめが粗く旨味が強め、
シンタマ、ウチモモはきめが細かくあっさり柔らかめです。
ウチモモはステーキ、すきやき、煮物にも使える万能のお肉です。
繊肉/ヒレ
腰の内側のお肉で、脂の少ないとても柔らかい赤身肉です。
焼きものに向いています。
輪切りにしてフライにしたり、バター焼きに。